遥か昔より東洋・西洋の枠を越えて、自然の力の象徴、時には神のご加護を示すシンボルとして描かれてきた『龍』。そんな龍を、圧倒的なスケール感で表現したのがこのポーセリン。
こちらの作品は、豊かな表現で定評があるスペインポーセリンメーカー『リヤドロ』の作品です。中でもリヤドロ有数のアーティスト達による、高い技術と経験によって誕生した「ハイポーセリンシリーズ」は、機会があれば一度実物をみて頂きたい作品ばかり。圧倒的な世界観をもっています。(写真では非常に伝わりにくいのですが、この臥龍は『 H70×W70cm 』というド迫力の作品です・・!)
ある伝説によれば、五匹の龍が『四季の各季節』と『地球上の各大陸』をそれぞれ支配していたとされています。それぞれが『東西南北』を司っており、象徴とされています。
今回こちらで紹介している二匹の龍は、「青龍」と「金竜」の二龍です。青竜は東(春)、黄龍とも呼ばれる金龍は龍の王とも呼ばれ、四龍の長として中央(土用)を受け持ち
同時に四方へ動きながら命を下しているとされています。
このリヤドロの杯ポーセリン『臥龍』は、彫刻家フランシスコ・ポロペ(1957)のデザインによるリミテッドエディションです。
龍を後ろから眺めてみると、その複雑でダイナミックな造形が目に飛びこんできます・・!
また一方で細かなところに目を向けると、髭や鉤爪の細工など、およそ60以上のボディパーツで構成された大変細かな装飾にも驚かされます。
リヤドロの中でも特に大型の作品となる『臥龍』の制作には非常に高い技術が要求されるのですね。
さらに近づいて観察してみると、その繊細で緻密な仕事が良くわかります。息をのむ造形もさることながら、細かな彩色にも驚かされます。
体を覆う何百もの鱗にいたっては、その一枚一枚がアーティストによる丁寧なハンドペイントによって描き上げられています。
釉薬での色付けを確認しながら幾度も焼成を行い、丹念に彩色されるこの作品には、リヤドロ最高の技術と芸術が詰め込まれているのです。
中でもリヤドロ 臥龍(GOLD)に採用されている金彩は、リヤドロの装飾の中でも最も複雑な技術で、メタリック顔料を塗る前にエナメルを施し二重焼成にかけなければいけません。
そこに低温焼成が必要な赤を入れる場合は、さらにもう1度窯に入れることになりさらに難易度は増しています。
リヤドロ 臥龍(Blue&Gold) HIGH PORCELAIN
01934 台座付(世界限定生産150体)
リヤドロ 臥龍(GOLD)
GREAT DRAGON- HIGH PORCELAIN 台座付
リヤドロのポーセリンは、その優しい表情やしぐさなど、豊かな表現力が魅力のブランドです。
彼らの芸術と技術の粋を詰め込んだ、ハイポーセリンが魅せる圧倒的なリヤドロの世界にも、魅力が詰まっているのです。