【食空間コーディネーター 浜裕子氏が提案する季節のコーディネート】節句人形を用いたおもてなし

3月3日は上巳の節句(桃の節句)です。初節句のお祝いとお飾りに、色褪せることのない輝きを放つ、雛人形・親王飾りはいかがでしょうか?

今月はスペインのポーセリンアートブランド「リヤドロ」の節句人形を用いたコーディネートをご紹介します。息をのむほどに美しく、繊細で人生の美しい瞬間や躍動感に溢れるリヤドロの作品は誰もが憧れる一品です。

節句人形を用いたおもてなし

スペインのポーセリンアートブランド「 リヤドロ 」。
人生の美しい瞬間や躍動感あふれる生命の姿、ポーセリンアートの秘めた無限の造形美の可能性を追求した作品の数々は、世界中の人々を魅了してきました。

「子供の成長と幸せを祈る」ために、日本古来より続く節句の文化にインスピレーションを受けて誕生した節句コレクション。リヤドロが追い求めてきた子どものあどけない可愛らしさと日本の伝統美が融合した作品の数々をお楽しみください。

優しい色味の器「アポニーフラワー」

優しい色合いでまとめるために今回セレクトした食器は、ハンガリーの名窯・ヘレンドの「アポニーフラワー」。今回はティー、ジャパニーズティー、モカ、デミタスのカップ&ソーサーをそれぞれセッティングしてみました。

その日の気分に合わせて煎茶や、紅茶、コーヒーを、その用途のために作られたカップ&ソーサーで頂くのは、最高の贅沢ですね。ひとつずつコレクションしていくのも素敵です。

和にも洋にも合うアイテムでスタイリッシュなお茶時間

マイセンの「波の戯れ」シリーズは、洋にも和にも合わせやすく、用途も広がります。ハンドルのないカップを選べば、緑茶にもよいですね。

また西川貞三郎商店の蓋の部分が清水焼の鉄瓶は青の市松のものをセレクトしました。市松はモダンで粋。男の子の節句にスタイリッシュにお茶を提供した時におすすめです。

凛々しく格調高い中に残るあどけなさ

リヤドロの若武者のお顔のかわいいこと。凛々しく格調高い中にも子供らしいあどけなさが残るお顔は、リヤドロならではでの芸術性の高さです。


テーブルコーディネート:浜 裕子 Yuko Hama

フラワー&食空間コーディネーター。
食空間プロデュースおよびコンサルティング、パーティー、イベント、広告などの企画・演出を手掛ける。近年は和の歳時記、日本の生活文化を研究し、和と洋の融合と精神性の高いデザインをテーマに、ライフスタイル提案に取り組む。花のある暮らし、生活空間をアートにすることをコンセプトに「花生活空間」を設立。自宅アトリエにてテーブルコーディネート教室なども開催している。NPO法人食空間コーディネート協会理事、認定講師。
http://hanakukan.jp/