【食空間コーディネーター 浜裕子氏が提案する季節のコーディネート】トレンドカラーでおもてなし

寒の入りも過ぎ、寒さもいよいよ本番を迎えました。
皆様お風邪など召されていらっしゃいませんか。

美味しい紅茶を飲みながら、ひとときあたたまってみてはいかがでしょう。
今月は今年のトレンドカラーのひとつ「ピンク」を基調に、上品ながらも堅苦しくない雰囲気で、ティータイムを楽しむセッティングです。

トレンドカラーを上品に取り入れたおもてなし

メインに使用したのは蝶や牡丹が華やかでシノワズリーな雰囲気の「ヴィクトリア・ブーケ(VBO)」。

洋食器のなかでも高い人気を誇るハンガリーの名窯・ヘレンドで、おそらく一番歴史的かつ一番現代的な魅力をそなえたシリーズです。見事な手ぼかしによる色彩効果が圧巻のこちらのシリーズは、1848年頃にパターンが創作されました。

ヴィクトリア・ブーケ

このパターンに「ヴィクトリア」の名が冠されたのは、1851年にロンドンで開催された世界最初の万国博覧会でヴィクトリア女王がこのパターンのディナーセットをとても気に入り、買い上げられたことが由来しています。

花、葉、蝶々などの約130種類の異なったモチーフが奏でるバリエーションは無限でそれらが器を華やかに彩ってくれています。

2019年の春夏のトレンドカラー「ピンク」

2019年の春夏のトレンドカラー「ピンク」

2019年春夏はピンクやオレンジ、イエローなどの暖色が流行すると言われており、その中でもピンクは特に多くのブランドが取り入れています。

鮮やかで華やかなヴィクトリア・ブーケと合わせることで、一足早い春が訪れたかのような、うきうきとした気持ちにさせてくれます。

テーブルの品を保つシルバーアイテム

優美なヴィクトリア・ブーケの格にあわせて、ケーキフォークやティースプーンはクリストフルのシャルダンエデンを選びました。

そしてクイーン アン(QUEEN ANNE)の銀器の小物も名脇役です。

組み合わせでオリジナルのアイテムを

プレートスタンドはヴィクトリア・ブーケのディナー皿、デザート皿などを大中小と組み合わせたアイディア品です。

おもてなしの第一歩はお茶から。
お気に入りのカップ&ソーサーとケーキ皿からはじめてみませんか?


テーブルコーディネート:浜 裕子 Yuko Hama

フラワー&食空間コーディネーター。
食空間プロデュースおよびコンサルティング、パーティー、イベント、広告などの企画・演出を手掛ける。近年は和の歳時記、日本の生活文化を研究し、和と洋の融合と精神性の高いデザインをテーマに、ライフスタイル提案に取り組む。花のある暮らし、生活空間をアートにすることをコンセプトに「花生活空間」を設立。自宅アトリエにてテーブルコーディネート教室なども開催している。NPO法人食空間コーディネート協会理事、認定講師。
http://hanakukan.jp/