エインズレイ / AYNSLEY

1775年、イギリス・スタッフォードシャーの炭坑経営者だったジョン・エインズレイによって創業の「エインズレイ」。

豪華な金彩、美しく繊細な花柄、そして鮮やかな色使いでイギリス王室をはじめ多くの王族、貴族を魅了しました。カラーバリエーションが法風で、色違いのコレクションを楽しめるのも魅力の一つです。

エインズレイの歴史

ジョン・エインズレイ

エインズレイの創始者、ジョン・エインズレイは18世紀、スタッフォードシャーの炭鉱経営者でした。産業革命の追い風を受け、石炭の需要は増える一方。彼はかなり裕福な生活をしていたと思われます。そしてついに彼は趣味の陶器作りが高じて、1775年製陶工場を始めました。

始めのうちは、主にスポーツや政治的なイベントで使う、銅板を利用した転写絵付けのビアマグなどが中心でした。素朴な作品ながら、すぐれた描写力と高い技術によって彼の作品は高く評価されるようになります。

その後、ジョン・エインズレイ2世の時代に、喫茶の習慣の定着を敏感に察知し、ティーセットに着手したところ成功を収め、ストーク・オン・トレントに進出します。 3世の時代、スポード窯で、ボーン・チャイナが製品化されると即導入。 さらに大きく発展を果たしました。

エインズレイは、歴代の英国王室女性にも愛されました。ヴィクトリア女王はエインズレイの模様が格別お気に入りであったと伝えられ、そのため王室にならった貴族たちから注文が殺到して、生産が間に合わないほどだったと言われています。

ヴィクトリア女王の御在位60年記念(ダイアモンドジュビリー)では、エインズレイは女王の肖像画を描いたファイン・ボーンチャイナのプレートとカップ&ソーサーを制作しています。1896年9月23日という記念の日付とともに、英国国旗も描かれており、背面には「ヴィクトリア女王は、沈まぬ太陽のように、英国史上最長の統治者である」との文言がハンドペイントで施されていました。

ロイヤル・ウェディング

2011.04.26