ジョージ ジェンセン/GEORG JENSEN

100年後も新しい発見のあるデザイン

1904年、デンマーク コペンハーゲンに銀細工師ジョージ ジェンセンが創業した、北欧を代表するスカンジナビアン・ラグジュアリーライフスタイルブランド、それが「ジョージ ジェンセン」です。

ジュエリーが富の象徴であった時代に、ジョージ ジェンセンは非日常を豊かにする芸術品を提供するブランドとして、時代に先駆けた新しいスタイルで一世を風靡しました。洗練された美しい作品は、デンマークとスウェーデン両国の王室御用達の栄を授かるなど世界のセレブリティに愛され、瞬く間に成功を収めました。現在は、ジュエリー、ウォッチ、ホロウェア、カトラリー、ホームアイテム、クリスマスオーナメント等、幅広い分野でコレクションを展開しています。

偉大な芸術家「ジョージ ジェンセン」

コペンハーゲン郊外、ラドヴァドの鍛冶職人の家に生まれたジョージ ジェンセン(1866-1935)。故郷の豊かな自然にインスピレーションを得た、動植物をモチーフにした作品は、いぶしや鎚目を残すといった独特の技法で、生命感や躍動感を表現しています。

彫刻家としての経験を活かし、どの角度から見ても美しい立体的で芸術性の高い作品は、後に「ジョージ ジェンセンスタイル」と呼ばれるほどの美しいフォルムを完成させ、デンマーク工芸の水準を高めるともに、現在のスカンジナビアン・デザインの礎を築きました。

実用性と美の融合

ジョージ ジェンセンは工房設立時から「実用性と美の融合」をテーマに、銀や半貴石を使用した装飾品を創作してきました。
そのシンプルでエレガントなデザインは、後に発展するスカンジナビアン・デザインの礎となり、また、ジョージ ジェンセンはこれまで100名を越す才能あるデザイナー、建築家、アーティストとコラボレーションを行ってきましたが、「実用性と美の融合」の理念は時代を越えて受け継がれ、デザイン史上に多くの傑作を生み出しています。

スカンジナビアン・ラグジュアリーライフスタイル

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ジョージ ジェンセンは「生活の質の向上」を考えたライフスタイルを【スカンジナビアン・ライフスタイルラグジュアリー】と定義づけています。それは、北欧の「長く暗く、寒い冬をいかに快適に過ごすか」「いかにして『幸せ』に日々の生活を営むか」「家族とともに過ごす時間の充実」「環境にやさしい生活の取り組み」に重点を置いたスタイルで、北欧の人々が考える「ラグジュアリー」だとしています。

ジョージ ジェンセンは、1904年の創業以来、普遍的なデザインと実用性と美の融合をキーワードに「流行に流されないデザイン」「世代を超えて受け継がれ、愛され続ける作品」を発信し続けています。彼らが常に目指しているのは、「内面の豊かさの創造」であり、今後さらに「スカンジナビアン・ラグジュアリー」を提唱する「ライフスタイル・ブランド」として飛躍を遂げていくことでしょう。

ジョージ ジェンセンの歴史

ジョージ ジェンセンは時を越えて世界を魅了し続けてきました。
それぞれの作品は時代の流れを反映しながら、今も尚、新鮮であり続けています。

1904年

ジョージ ジェンセンがコペンハーゲンの中心、ブレドゲードに最初の工房を開設する。

1905年

アールヌーヴォー・スタイルの影響を受けた「ティーポット2」を発表。マグノリアのつぼみを繊細に表現した芸術作品。

1914年

ジョージ ジェンセンによるアールヌーヴォー・スタイルの「ムーンライト(ブローチ159)」を発表する。

1915年

ヨハン ロードによるシルバーカトラリー「エコーン」を発表する。

1918年

「グレープボウル263」を発表する。ぶどうのモチーフはジョージ ジェンセン・デザインとして、その後も多くのホロウェアやジュエリーに影響を与えた。

フランス・オートクチュールの中心である、パリのサントノーレにブティックをオープン。

1935年

ニューヨークのフィフスアヴェニューにブティックをオープン。

10月2日 ジョージ ジェンセン永眠。
素晴らしい工房と、将来の繁栄へと導くビジネスを後世に残した。

1937年

アールデコ・スタイルに影響を受けたマリノウスキーによる「ブローチ256」を発表する。

1946年

ヘニング コッペルとコラボレーションを開始し、「ネックレス88B(SPLASH)」を発表。ブランドの新しい方向性を示した。

1952年

ヘニング コッペルによる「PREGNANT DUCK(ピッチャー992)」を発表する。普遍の美しさを放ち続けている作品。

1969年

ヴィヴィアンナ トールン ビューロ ヒューベによる「ウォッチ326(Vivianna)」を発表する。ジョージ ジェンセンを代表するウォッチとなる。