バーレイ/Burleigh

160年前から変わらない伝統的な手法で英国陶磁器を作り続ける唯一の窯

バーレイ(Burleigh)はBurgessとLeighという2人の名前から成っています。

バーレイ社は1851年にWilliam Leighによって設立され、1889年にミドルポート・ポッタリーにファクトリーが移設されました。それ以来160年もの間、伝統的な手法とデザインを受け継いでいます。

バーレイ社の工場の裏にはトレント・マージー運河が流れています。大量の粘土や完成した陶磁器を運ぶためには運河がベストな方法でした。運河ができる前は馬車で運んでいましたが、整備されてない道を馬車で運んだ結果12セットのティーカップ&ソーサーが240ピースの欠片になってしまった、なんてことがあったそうです。

このトレントマージー運河はジョサイア・ウェッジウッドによって提案され、作られた運河です。

救世主チャールズ皇太子

2010年にチャールズ皇太子がバーレイを訪れた頃、バーレイは工場の老朽化が進み、生産が落ち込んでいました。大切な伝統文化を守らなければ!と、なんとチャールズ皇太子財団から9億ポンドを出資して立て直し、バーレイ社は2014年にリニューアルオープンしました。ファクトリーを整備したところ、バーレイには2万個の型と5000枚の銅板が眠っていたそうです。

 

メイドイン イングランドにこだわる

中国や東南アジアで陶磁器を生産しているブランドが増えている一方で、バーレイは生産を他の国に委託しておらず、自社の窯だけで生産しています。すべての商品がメイドインイングランドなのです。

そしてバーレイは、昔から変わらない伝統的な手法、銅板転写で英国陶磁器を作り続けている唯一の窯です。一つ一つ手作業で陶器の表面に模様が張り付けられているので、擦れやムラも風合いとして楽しむことができます。